共有レンタルサーバーが引き起こすリスク!IPブラックリスト問題とその解決策
Web制作
2024年8月30日
新規契約したサーバー、ドメインなのにサイトが表示されない!!
今回このような状況に陥ったので、原因究明から解決までの方法をお伝えします。
目次
どんな状況で表示されない?
無事にサイト制作も終わり、弊社のネットワーク環境では問題なくサイトを閲覧できました。しかし、クライアント様にサイトを確認してもらうタイミングで、サイトが閲覧できないという問題が発生しました。
実は、クライアント様のネットワーク環境では、【Sophos】というファイアウォールが導入されており、制作した新サイトをブラウザで開くと「危険なサイト」として警告が表示されました。
ドメインもサーバーも新規契約なのに、なぜこのような症状が出るのでしょうか?これは、共有レンタルサーバー上の他のサイトがブラックリストに登録されている可能性があると考えました。
原因はブラックリストに登録されている?
実際に今回使用しているドメイン名とIPアドレスをブラックリストを調べるツールで調べると、IPに対して複数のサイトでブラックリストに登録されているのがわかりました。
ブラックリストの調べ方
まず、サイトがブラックリストに登録されているかどうかを確認するためには、いくつかのツールやサービスを利用することができます。以下に代表的なものを紹介します。
BlacklistAlert.org
- BlacklistAlert.orgは、複数のブラックリストを横断してチェックできる便利なツールです。ドメインやIPアドレスを入力するだけで、主要なブラックリストに登録されているかどうかをすぐに確認できます。
MXToolbox
- MXToolboxは、ブラックリストチェックだけでなく、DNSの設定やメールサーバーのステータスも確認できる多機能なツールです。特に、メール関連のブラックリストをチェックする際に便利です。
問題解決方法
通常、弊社WEBLICでは、制作から運用管理まで一元管理を行っておりますが、今回はイレギュラーで、制作のみの売り切り案件のため、新規の共有レンタルサーバーを利用しました。
まずは、サーバー会社にブラックリストの解除申請をお願いしましたが、「Sophos」の提供元にご相談いただけますでしょうか、との回答でした。通常、弊社が運用している専用サーバーとは異なり、共有レンタルサーバーではこのような柔軟な対応は難しいようです。
「Sophos」は著名なブラックリストのデータベース以外にも、自社独自のデータベースを持っていると考えられるため、解除申請にも時間がかかりそうでした。そこで今回は、クライアント様ご自身に「Sophos」のコンソール画面にログインしていただき、ドメインとIPをホワイトリストに登録してもらうことで、無事にサイトが閲覧できるようになりました。
弊社WEBLICのサーバー運用
今回はイレギュラーで共有レンタルサーバーを使用しましたが、通常、弊社WEBLICでは専用サーバーを使用しており、今回のような問題はほぼ発生しません。万が一、何らかの問題が発生した場合でも、弊社で全てを管理しているため、迅速に問題解決が可能です。安定したサーバー運用をお求めの方は、ぜひ弊社のサービスをご検討ください。
注: セキュリティ上、弊社のサーバーは弊社で制作したサイトに限りご利用いただけます。