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高等学校教育現場におけるITC導入について

Newsレビュー

2017年3月10日

こんにちはウェブリックの坂本です。

息子が高校生でゲーム業界への進路を検討しているということもあってこのニュースは気になりました。

■ITmedia
「高校のタブレット導入、半数が活用できず」
http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1703/08/news124.html

個人的に思ったより導入されてる

@全国の高校のうち、1346校(国公立931校、私立415校)を対象にアンケート調査を実施

@教育現場にどのようなICT機器を導入しているか調べたところ、最も多かったのが「電子黒板・プロジェクター」(72.3%)で、その後にデスクトップPC(63.9%)、ノートPC・タブレット(54.8%)

@既にタブレットを導入している高校は、全体の48.5%が「あまり活用できていない」。理由のトップは「教員の活用スキル不足」(75.1%)

さて、今回のニュースの論点についてですが、要約すると「高等教育においてもITリテラシーは高めるべきで、ITC機器の導入をしていないのはどうか?また、そもそも教員が使いこなせないのはいかがなものか?」という感じでしょうか。

ITCが必要なのは生徒ではなく学校運営側

ちなみに、私自身はITの仕事をしておりますが、公立高校にそういうITC機器が必要とか、ITリテラシーの講義が必要とかはあまり思ってません。既に社会インフラとしても仕事面でもITスキルは当たり前の時代になっているので、高等教育でも教える必要はあるかもしれないという考えも分かるのですが、高校では出来る限り、リアルで現実的で本質的な学びをしてほしいなぁと感じています。

そもそも、既に現代の高校生はデジタルネイティブ世代であり、先生がちょっと勉強したレベル以上にITリテラシーは高いように思います。仮にタブレットを導入して、何を教えるんでしょうか? それより生徒のためというより、導入すべきは学校運営側のためにIT化が必要なのではないでしょうか? 学校の連絡網の非効率問題、紙ベースのやり取り、校内でのネットいじめ対策等々。。ITリテラシーを迫られているのは生徒ではなく学校運営側なのではと感じますがどうでしょう。。

国の施策としてITという違和感

また、ITが余りにも国家的な枠組みで語られ出していることに非常に違和感があります。そもそも、IT的な観点は国の枠組みとは関係のないグローバルな考えの中で、これからの利活用を模索していくべきではとの考えから、国が推し進める方向性とは矛盾する部分も多くなります。

さらに英語教育の議論とも同じですが、まずは日本が国として学んでほしいことを推進していってくれればいいかなと。それがITスキルなのかというとちょっと疑問です。。

ITはあくまで補完的なツールとしての位置づけであって、その中に本質的なものがあるかと言えば、殆ど有りません。学校教育では、生きていく中で本質的な分野の学びに時間を割いて欲しいと感じてます。。

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