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Discordはビジネス用チャットツールになりえるか

ツール

2023年12月25日

Discord

Discordはもともとゲーマーコミュニティ向けに開発されたチャットアプリですが、その高いカスタマイズ性と使いやすさから、他の分野にも注目されています。特にビジネスコミュニケーションの領域で、このツールがどのような可能性を秘めているかについて、詳しく掘り下げてみましょう。

弊社では社内のコミュニケーションツールとして半年ほど運用してみた経験から、メリット・デメリットを解説します。

Discordとは

Discordとは、もともとゲーマー向けのコミュニケーションツールとして開発されましたが、現在では教育、ビジネス、趣味のコミュニティなど、さまざまな分野で利用されています。2023年の時点で、全世界の登録ユーザー数は5億6300万人を超え、月間アクティブユーザー数は約1億5400万人、日間アクティブユーザー数は約2650万人と推定されています。Discordはサーバーとチャンネルによって構成され、音声・ビデオ通話、ファイル共有など多彩な機能を提供しています。

参考サイト
https://helplama.com/discord-statistics/

ただし、日本国内でのアクティブユーザー数は調べても情報が出てこなかったので私の肌感としてネットリテラシーのそれほど高くないゲーマーの友人はDiscordを使っていますが、一般的なユーザー(ビジネスツールとしての利用)はそれほど使用されている印象はありません。

ただし、日本国内でのアクティブユーザー数に関する情報は見つかりませんでした。私の周囲では、ネットリテラシーが高くないゲーマーの友人はDiscordを利用しています(ゲーマーにはマストツールらしいです)。しかし、一般的なビジネスツールとしては、まだ広く使われているという印象はありません。

なぜDiscordを選んだのか

弊社ではこれまで様々なチャットツールを活用してきましたが、現在もLINE、Skype、Teams、Zoom、Slackを中心に利用しています。特に制作現場では、Slackを使って案件ごとのチャンネルを設けるのが常でした。しかし、Slackが有料化されたことで無料プランのみでは運用が難しくなり、Discordへの移行を考えるようになりました。現在、社内コミュニケーションでDiscordを導入しており、今後は制作チームやクライアントとのやり取りにもDiscordを広げていく計画です。

Discordのメリット

Discordの大きなメリットの一つは、サーバーとチャンネルの概念です。サーバーは大きなカテゴリーを表し、チャンネルはその中で特定の話題や活動に焦点を当てた部屋のようなものです。初めての人には少し複雑に感じるかもしれませんが、この構造はSlackに似ているため、私自身はすぐに理解できました。Discordの魅力は、DM、チャット、ボイスチャット、ビデオ通話、画面共有などの機能がすべて無料で利用できる点にあります。また、同じサーバー内で複数のチャンネルを作成できるため、目的ごとに分けてコミュニケーションを取ることが可能です。

私にとって、メリットかわかりませんが、使いこなせていない機能で、「サーバー内のボイスチャンネル」があります。このボイスチャンネルに関しては、その利用方法が独特で、参加者が接続している限り、いつでも声によるコミュニケーションが可能です。つまり、チャンネルに入るだけで、他のユーザーとリアルタイムで話すことができるのです。これは、電話や通常の通話アプリのように個別に通話を開始する必要がない点で異なります。

ボイスチャンネル

Discordのデメリット

Discordの画面共有機能は、基本的には720pの解像度に限定されており、高解像度での共有を望む場合は、追加料金の発生する有料プランへのアップグレードが必要です。これにより、画質を重視するユーザーには不便を感じるかもしれません。

ただし、半年間720pで使ってみましたが文字が見えなくて全く使えないということはなく、720pでも問題ないレベルたと思います。

無料では解像度720p、フレームレート30までしか選択できない

また、Discordではビデオ通話の録画機能がないため、重要な会話や打ち合わせの内容を記録することができません。これは、ビジネスシーンでの使用においてかなりのデメリットかなと感じます。音質に関しても、Skypeなど他のチャットツールと比較すると、Discordはたまに音質が悪いと感じることもあります。これは同じネット環境でもSkypeはクリアでDiscordはプチプチ途切れるといったときが稀にあります。

まとめ

社内コミュニケーションツールとしてDiscordは十分に機能しますが、クライアントとのコミュニケーションにおいては、リテラシーの差が導入の障壁になる可能性があると感じます。LINEやSkype、Zoomのように認知度が広まれば、Discordの概念や利用方法が一般に普及し乗り換えることができるかなと感じます。

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