ブロックチェーンのP2P課題
日記
2016年10月12日
最近、仮想通貨の話題で良く語られるブロックチェーンという仕組み。インターネット上の繋がりにより信頼性を与えることができる画期的な仕組みだと思っていますが、その仕組みを支えるP2Pの問題が最近気になってます。
P2P自体は新しい仕組みでなく、一時期社会問題化したファイル共有ソフトなどで使われていた仕組みです。ただ、社会問題化するくらいに、多くの人に使われた仕組みが、なぜ一般的なサービスにまで発展しないかと言えば、P2Pのネットワークに参加しているコンピュータ同士の善意を担保にしている仕組みとセキュリティ問題に因ります。。
結局、ネットワークを円滑に活用するためには、一定の管理責任を担保したサービスをベースにしなければ運用も不安定で実際には社会インフラにはなりにくいということです。インターネット自体も管理体制的には元々は貧弱でしたが、各セクションで管理責任事業者が増え、現在のように使えるレベルの情報インフラになっている状態です。
では、P2Pの仕組みも管理責任が担保されれば、一般的な情報インフラとして利用可能かと言えば、そもそもの発想が分散管理を目的にしているので、現在インターネットのインフラを支えている管理方式とはベクトルが全く違い一筋縄ではいきません。。
また、P2Pの仕組みは、自由なインターネットにあっても、段々と確立される中央集権的な体制へのアンチテーゼという理想的な概念を仕組みの発想として、どうしても帯びています。ある意味では革命に近いインパクトがあり賛否両論出てくると思います。
今後、この問題をクリアして、より一歩進むには技術的な問題よりも、理想を現実として捉えるような価値観の変化も大切かもしれません。。
タイミングとしては、既に満を持しているとは思ってます。
参照)ブロックチェーンについての所感
http://qiita.com/yokoji/items/9bcffc3030b467bc4874